
コロナウィルスの影響によって出社停止を余儀なくされ、これまでオフィスで行っていた業務を自宅でこなすようになったのは記憶に新しい。
感染予防対策としてだけでなく、社内の面倒な人間関係の問題から解放される、という大きな利点がある試みだが、はたして、都合のいいことづくめといえるのだろうか?
人間のすることである以上、必ず厄介な点が存在するはずである。
ここではテレワークの問題点について述べていくことにする。
★問題点①・・・家庭が修羅場と化す
普段、出社している者が突然「在宅状態」になり、終日家にいることが続くと、それだけで家族にとってはストレスである。
食事の準備の負担が増えるだけでも厄介であるにもかかわらず、仕事の邪魔にならないように気を遣わねばならないため、家事・育児がはかどらないばかりか、テレビやステレオ、ゲームの音量にまで神経をすり減らすことになる。
それによって、家族は「自分の家なのにくつろげないという不条理」を味わう羽目に陥る。
また、テレワークで使用している部屋に用事がある時に、そこに入れなくなることで口論が発生したり、テレビ会議及び仕事関係の電話の声がうるさい、という争いが起きることもある。
他にも「家にいる時くらい家事を手伝うべき」との発言を皮切りに喧嘩が勃発し、家庭内の雰囲気が悪くなることで離婚問題にまで発展することもあるといわれている。
これら以外にも、自宅に仕事部屋として使える場所がないために、リビングで仕事をしていたところ、邪魔者扱いされた人もいるとのことである。
このようにテレワークは「極限状態」での人間関係に弱いのである。
★問題点②・・・さぼり魔になる奴がいる
上司の目が届かないのをいいことに怠ける者が必ず現れる。
これの対策として、業務の進行具合を逐一報告する、という手法が用いられているようだが、その際に「自宅でトラブルが起きたので、何もできていない」という返事が返ってくることや業務の手を抜いたり、嘘を報告する者もいるため、万全の策とは言い難い。
★問題点③・・・機械が苦手な人が活躍できなくなる
未だにアナログな人は困り果てることになる。
パソコンの扱い方がよく分からないため、業務が止まってしまうのだ。
特に、一人暮らしの人の場合、困ったことがあった時に相談できる相手が近くにいないため、お手上げになってしまうのである。
★終わりに
家庭という安らぎの場を戦場に変えてしまうのがテレワークの困ったところである。
人間として生きていくために何が大事かを考えさせられるのが、この問題ではないだろうか?
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