
コロナウィルスの影響によって出社停止を余儀なくされ、これまでオフィスで行っていた業務を自宅でこなすようになったのは記憶に新しい。
感染予防対策としてだけでなく、面倒な人間関係の問題から解放される、という大きな利点がある試みだが、はたして、都合のいいことづくめといえるのだろうか?
人間のすることである以上、必ず厄介な点が存在するはずである。
ここではテレワークの問題点について述べていくことにする。
★家庭が修羅場と化す
普段、出社している者が突然「在宅状態」になり、終日家にいることが続くと、それだけで家族にとってはストレスである。
食事の準備の負担が増えるだけでも厄介であるにもかかわらず、仕事の邪魔にならないように気を遣わねばならないため、家事・育児がはかどらないばかりか、テレビやステレオ、ゲームの音量にまで神経をすり減らすことになる。
それによって、家族は「自分の家なのにくつろげないという不条理」を味わう羽目に陥る。
また、テレワークで使用している部屋に用事がある時に、そこに入れなくなることによって口論が発生したり、テレビ会議及び仕事関係の電話の声がうるさい、という争いが起きることもある。
★邪魔者扱い
自宅に仕事部屋として使える場所がないために、リビングで仕事をしていたところ、邪魔者扱いされた人もいるとのことである。
いくらなんでも、これはかわいそうな気がする。
★離婚に発展する
コロナ離婚なるものがあり、その原因にテレワークが含まれている。
「家にいる時くらい家事を手伝うべき」との発言を皮切りに喧嘩が勃発し、家庭内の雰囲気が悪くなるのが原因だ。
忙しくてそれどころではない、と言いたい人の気持ちも分かるが、普段、家事を全くせず、家族にやらせて当たり前ような顔をしているのは、人としてどうかと思われる。
テレワークが激務とはいえ、家族のプライベートを邪魔していることに変わりはないため、できるかぎり手伝うのが人情というものである。
★終わりに
家庭という安らぎの場を戦場に変えてしまうのがテレワークの困ったところである。
テレワークは「極限状態」での人間関係に弱いのだ。
家族あっての仕事であることを決して忘れてはならない。
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