
よくない事の続いた後にいい事がめぐって来ることを一陽来復(いちようらいふく)といい、これも古代中国の故事に存在する。
最近、ついてないという人やひどい目に遭って立ち直れない人にも必ず幸運が訪れるのだ。
本記事は不幸から再起できるという意味の言葉が中国の名言に存在することを解説したものである。
★言葉の意味
冬が去って春が来ること。
不遇の時が終わり、光明が見え始めること。
陰が陽に返り、凶事の後には必ず吉事が回ってくるのだ。
★由来
万物の生成を陰と陽の二気に分ける考え方から、冬至をいう。
夜を陰、昼を陽として1年を立春から大寒までの二十四節気に分けると、冬至が陰の極点となる。
したがってこの日から陽がふたたび増してくることになる。
古くはこの日を一陽来復または一陽嘉節(かせつ)として祝った。
冬至と11月1日が重なる朔旦(さくたん)冬至などは、よりめでたいことであった。
こうしたことから、春が巡ってくることや、めでたいことがふたたびくることを一陽来復というようになった。
★不運続きを嘆くな!!
今が悲惨だから死にたいだの自分はこの世で一番不幸だなどと言っていてはならない。
幸福が到来する時が必ずあるのだ。
自殺が増えている現代の日本が学ぶべき言葉である。
★終わりに
厳冬の如く不遇の時ばかりが人生ではない。
春風のような好調な時期が必ずやってくるのだ。
今だけを見ていてはならない。
生きていれば希望は必ず現れるのである。

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