
本記事は封神演義の原作及びプレステ版のストーリーを紹介し、1人でも多くの人が同作品に触れてくれることを願うものである。
ちなみに俺もプレステ版からこの世界にはまった者に含まれている。
この記事を読んだ人の中から同好の士が現れることを期待する。
★原作のあらすじ(プレステ版もほぼ同じ)
はるか昔、世界は仙界と人界に分かれ、仙界はさらに、人間出身の仙人・道士達からなる崑崙山の仙道「闡教(せんきょう)」と、それ以外の動物・植物・森羅万象に由来する「截教(せっきょう)」に二分されていた。
人界は殷(商)の紂王の治世だった。紂王は名君とされていたが、女媧廟の祭祀の時に慢心を起こし、「女媧は人間界のどの人間より美しい、この女媧が私のものであったらいいのに」という意味の詩を詠んだ。
この「神」と「人」を混同した無礼千万な詩に女媧は怒り、千年生きた狐狸の精に紂王を陥れるよう命じた。
狐狸精は、朝歌の後宮に入ることになっていた妲己の魂魄を滅ぼして身体を手に入れると、紂王を籠絡しはじめた。
これにより、堕落した紂王は妲己に操られるままに贅沢のかぎりをつくし、暴君となっていった。
一方その頃、仙界では、闡教の教主・元始天尊門下の崑崙十二大仙が、1500年に1度の逃れられぬ劫として、人を殺さねばならないことが問題視されていた。
また昊天上帝(天帝)が彼ら十二人を臣下に命じたことから、殷周革命に関わる闡教徒、截教徒、人道の中から「仙ならざる仙」、「人ならざる人」達を365位の「神」を「封(ほう)」じる「封神」の儀式を行うことになった。
天命により、この封神の執行者として選ばれたのが、崑崙の道士の一人であった姜子牙、後に周国の丞相となる太公望である。
かくして殷代末期の殷周革命の動乱を舞台に、四不相(四不象)に乗った姜子牙(太公望)が巻き起こす殷周両国のの戦乱、ひいては闡教と截教の死闘が描かれながら、数多くの仙人、道士、武将の霊魂が封神榜の掲げられた「封神台」へ飛んでいくこととなる。
★解説らしきもの
・・・・物凄く難しく聞こえるようだが、要するに殷の紂王と周の武王の戦いの時代に「武術と妖術を駆使したバトル」によるファンタジーの要素が含まれており、敵味方を問わず戦死した者たちの魂が仙人たちの都合で封神台に集められるということである(これだけかい!!)。
また、プレステ版のストーリーは紂王と妲己の討伐というのは原作と同じだが、勧善懲悪の分かりやすい内容となっており、細かい設定の部分で差異が存在する。
いくつか例を挙げると、鄧蝉玉が太公望に気があるそぶりを見せる(原作では土行孫と結婚)、原作に登場した洪錦がいない、黄飛虎と黄天化の親子喧嘩といったゲームならではの要素に差し替えられた部分が多々あるのだ。
そのような違いを探すのも楽しみ方の一つであろう。
どちらも面白いので、プレステ版と原作の両方を楽しんでほしい。
↓こちらがプレステ版。

★終わりに
封神演義は四大奇書には含まれてはいないものの、おもしろさは充分である。
人の想像力を極限まで発揮した世界観とストーリーに飲まれることは必至といえよう。
ぜひ、手に取ってみてほしい、と思う。
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