水滸伝の登場人物を論評 第3回 軍師・呉用と仙術の達人・公孫勝を語る

今回から2人乃至3人ずつ紹介することにする(1人ずつだと記事が短すぎるため)。

本記事では呉用と公孫勝について述べたいと思う。

★論評①智多星 呉用

豪傑揃いの梁山泊では少数の知性派。

軍師を務め、策略・戦術に長ける。

自身を孔明と比べていたというが、失態も多く、その度に大騒ぎになっていたことから孔明には及ばないのではないかと思われる。

冷静で穏やかな人柄の持ち主で見識も豊富という知識人であり、どんな難題も解決できる智謀の士であるものの、宋江最優先の姿勢により、他の好漢を駒扱いするところがある。

軍師という立場上、私情に流されずに組織運営を常に考えなければならないが、人間あっての組織であり、梁山泊も例外ではない。

呉用には人を大切にする心がなく、宋江のために策を練ることしか念頭にないきらいがある。

そのため、組織の頂点に立つ器ではなく、あくまでもナンバー2のタイプの人物といえる。

以上が呉用に対する論評である。

★論評②入雲龍 公孫勝

最強の妖術使い。

梁山泊は公孫勝の妖術がなければ滅びていただろう。

強力な味方なのだが、妖術の修行のためにたびたび仲間を抜けることがあり、その間に起きた戦いで梁山泊は苦戦を強いられた。

このことから、どこまでも我が道を行く人物であることが推察できる。

妖術の使い手というポジションは梁山泊にとって貴重であり、方臘討伐の際に公孫勝がいれば戦死者が出ることはなかった、といっても過言ではない。

豪傑揃いの梁山泊では異色の存在だったが、その強大な力は鬼神にも勝ったのである。

以上が公孫勝に対する論評である。

★終わりに

呉用の智略と公孫勝の妖術は戦力的には非常に優れた能力だが、人物に問題がある。

特に、呉用の非人道的な策は義賊としてどうかというものばかりだ。

もちろん、梁山泊の豪傑は無学な者が多いことから、彼らの存在は大きい。

だが、それでも奸臣どもを根絶やしにできなかったのは不運というほかはない。

両名とも朝廷に仕えれば時代を変えられる逸材だっただけに、山賊集団の梁山泊には過ぎた存在だったのかもしれない。

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