
風格がありながら攻撃的なところがなく、穏やかな人柄の人物はなかなかお目にかかれない。
本記事はそのような人柄について述べた故事について解説を行うものである。
★意味
温和な人柄でありながら厳格でもあり、威厳を備えながらも威圧的ではなく、礼儀正しくて窮屈さを感じさせない人柄という意味。
★解説
第三者から見た孔子の人柄を表した言葉である。
孔子は「年長者から安心され、同輩から信頼され、年少者からは慕われる人間になるのが理想だ」と述べている。
これが思い描いた自画像であったという。

★総評
真に偉大な者は穏やかな心を持っている。
頭脳や権威をひけらかすことのない、安心できる人柄が信頼を生み、己の心を高めるのである。
会社のパワハラ上司にこの言葉を聞かせてやりたいものだ。
★終わりに
威張る奴は無能であり、本当は弱いのを隠しているだけだ。
人は恫喝などしなくても、人徳があれば指示に従うのだ。
感情に振り回される奴や権威を振りかざす奴は小心者にすぎない。
真の人格者は穏やかで高潔な者なのだ。
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