驚異的なスピードで繁殖する竹が社会問題となっている。
人類の生活を脅かし、森林を破壊する光景が竹によって深刻化したのだ。
竹の繁殖力はとてつもないもので、至るところが竹だらけになるのはあっという間だ。
本記事では竹が起因となった自然へのダメージとその解決策について述べる所存である。
自然保護や環境問題に関心がある人は、ぜひ最後まで読んでほしい。
竹について学び、その脅威から森を守ろうではないか。
目次
★放置竹林について
日本では古くから日用品や家具、建築物の資源として竹が重宝されていたこと、また戦後はタケノコ栽培が盛んになったことから、1950年代には多くの竹林が作られ、管理されていた。
しかし、経済成長とともに輸入品のタケノコやプラスチック資源が出回るようになり、竹林の需要が減少すると、全国各地の竹林は次第に放置されるようになった。
これが、社会で問題となっている竹害(ちくがい)の原因・放置竹林だ。
★竹害(ちくがい)とは
竹害(ちくがい)とは、かつて筍を採るために栽培されていた孟宗竹の竹林が放置された結果、周囲の植生に孟宗竹が無秩序に侵入する現象のことである。
放置竹林の竹の根は周囲へと侵出し、そこに生育する樹木の健全な成長を阻害する。
また、多くの植物は竹より背が低いために陽光を遮られ、やがて枯死しまう。
増えすぎた竹が自然を破壊していくという怖ろしい現象なのだ。
★発生原因
もともと竹は筍を収穫したり、資材を確保したりするために日本でたくさんの竹やぶが作られた。
ところが輸入品が市場に出回るようになり、その結果経済的に回らなくなったため、竹やぶは放置されるようになった。
この放置された竹やぶが竹林の外にまで進出することで、松やくぬぎなどといった他の植物に影響を与えてしまったり、土壌の保持力が低いため崖が崩れてしまったりと、様々な影響を及ぼすようになったのが竹害の発生原因である。
繁殖の母体は地下に広がる茎
竹は地中に伸びる「地下茎」を母体として繁殖しており、この地下茎こそが竹の本体であるといわれている。
地下茎には約5cm間隔で芽子が付いており、これが筍や新たな地下茎として成長する。
竹と共に成長し、平均で年間3~5cm程度、より生命力が強靭な場合は年間8cm程度伸びる場合もある。
地下茎は地面と水平方向に波打ちながら根を広げ、力強く生息域を拡大するが、近年ではその成長が林内でとどまらず、林外にまで及ぶケースが増えている。
たとえ林外に生えたすべての竹を伐採したとしても、地下茎がある限りはまたすぐに芽子が生えてきてしまうのだ。
タケノコの繁殖力
地下茎に筍の芽子が付くのは8~9月頃だが、地中ではタケノコの生長は非常に遅く、約半年後の翌年3月頃になってようやく地上に姿を現わす。
地上に出た筍は一転して驚異的なスピードで成長し、わずか10日後には1m近くまで成長する。
さらに最盛期である夏場には、1日で1m以上成長することもあるのだ。
成長が早い
竹の成長が早い理由としては、細胞分裂などによって成長を促す「成長点」が他の樹木よりも多くあることなどが挙げられている。
なお、地上に出てから2~3ヶ月後には成長スピードが緩やかになり、2年後にはほとんど全く成長しなくなる。
★どんな影響が出るか?
・繁殖力が高すぎて際限なく広がっていく。
・樹木が成長を妨げられる
・根が浅く倒れやすい。
・土砂災害の恐れがある。
・鳥獣による農業被害
上記の問題点をひとつずつ解説する。
繁殖力が高すぎて際限なく広がっていく
竹は地下茎を母体としてどんどん繁殖するという特性を持つ。
しかし実は繫殖力の高さに対して根は浅く、地下茎は約10~30㎝の深さにしか分布しないことが分かっている。
そのため、成長力と競争力の高さによる生物多様性の崩壊、里山の景観損失、民家への侵入が大きな問題となっているのだ。
樹木が成長を妨げられる
竹はその成長スピードの速さ、そして常緑であることから、非常に競争力の高い植物としても知られている。
そのため、スギやヒノキといった成長スピードが遅い樹木の林に竹が侵入した場合、竹の枝葉が日光を遮断してスギやヒノキの成長を妨げるだけでなく、元々そこにあった樹木よりも200倍近くの密度で竹が繁殖してしまうおそれがある。
根が浅く倒れやすい
放置竹林では日が差さず、竹が腐ってしまうため、倒れるリスクが高まってしまう。
土砂災害の恐れがある
地表近くの土しか支えることができないため、土壌が緩んだ際には竹林ごと斜面を滑り落ち、大規模な土砂災害を引き起こすことがある。
放置竹林の生息域が拡大すればするほど、そのリスクは高まるとされている。
竹害による影響は非常に広範囲に及ぶのだ。
鳥獣による農業被害
人里、そして人がつくる畑に近い里山に竹林ができ、そこに猪が住むようになることで、畑が荒されてしまう。
それによって、作物の収穫に悪い影響が出るのだ。
★今後の課題
放置竹林の拡大を防止すること、伐採した竹を資源として有効活用することが重要課題となっている。
★主な対策
竹害に対し、行政をはじめとする様々な団体が解決に向けて動いている。
被害が大きくならないようにするためにも以下の策を用いるべきである。
竹を伐採する
伐採するのが第一の手段であろう。
短く切ってしまうと人が躓いてしまうため、1メートル程度の長さに切るのが安全な切り方だ。
また、この長さに切ることにより竹自身が切られたことに気付かず、自身の栄養を使い果たすまで水を吸い上げ続けるので自滅させることが可能だ。
ただ、伐採の際には枝などから身を守るため、安全メガネの着用や、足元を守るために安全靴などを履いた方がよいだろうと思われる。
もし、夏に行う場合は蛇や蜂などにも注意が必要だ。
丈夫な生地の長袖と長ズボンの着用は必須といえる。
また、切り口を斜めに切ってしまうと、後に怪我をする恐れがあるため水平に切ることも大切だ。
根を掘る
竹は根が生きてさえいれば何度も復活する。
竹の根は横に広く成長していくため、伐採した竹から何メートルも離れた位置まで先端が延びているのである。
竹の根を除去する正攻法は、根を掘り起こすことだ。
地表からおよそ30センチメートルのところに根が生えているが、竹によっては深さ1メートルに達するものもあるので注意が必要。
農薬を使用する
高い効果を期待できる方法として、農薬を使って地下茎を枯らすという方法がある。
「竹に穴を開け、除草剤を注入する」もしくは「土に除草剤をまく」ことで竹を枯らし、再生できないようにするのだ。
生活用品をつくる
籠、ざる、提灯、物干し竿などの実用品から茶道具・花瓶・重箱といった工芸品を作る際に材料とするのに用いる。
自然保護と生活用品の確保が同時にできるという、すばらしい試みだ。
祝い竹炭と飾り竹炭に利用
祝い竹炭とは、夕暮れから縁起物とされている日本の竹炭を使用した贈答品のことをいう。
プレゼント相手に対して、お祝いの気持ちを伝えるとともに、個性をさりげなく主張する。
また、飾り竹炭は日本の貴重な竹炭とプリザーブド・フラワーやアーティフィシャル・グリーンなどを用いた竹炭インテリアである。
これらは共に機能性、デザイン性と社会性を兼ね備えた竹炭インテリア、日本の炭焼き職人が、そのまま形を残すことが難しいといわれている竹炭を綺麗に焼き上げる。
そして、アーティストがその最高級の竹炭を用いたインテリアをデザインし、竹炭インテリアは、ひとつひとつ丁寧に磨かれ、心をこめて作られているのである。
★竹炭インテリアの特徴
竹炭インテリアは機能性及びデザイン性、社会性を持ち合わせている。
1.消臭、電磁波の吸着や湿度調整など機能性がある。
2.機能性あるインテリアとして、長期間にわたって楽しめる。
3.水やりは必要ない。
4.竹炭は日本の文化のため、日本の竹炭を使用している。
5.竹炭は森林を侵食する竹を伐採し焼いて作られるため、森林保護に貢献できる。
土壌改良、水環境や汚染土壌の浄化、住宅の床下湿度調整、消臭や電磁波の吸着などに利用される。
また、竹炭は、古来より、運気上昇など縁起物として扱われている。
★竹炭の科学的効能
竹炭は木炭以上に多孔質で、消臭、鮮度保持、水質浄化、マイナスイオン効果、土壌改良、遠赤外線効果や調湿などの効果がある。
竹炭の品質は、枯死竹、若竹、生育年数、炭化前の水分含水量、燃焼温度、燃焼速度や窯の形状によって大きく変わる。
良質な竹炭は、炭化すると無数の穴が残り、1gでテニスコート1面分もの表面積になる。
沢山の小さな穴は、吸着性に優れ、空気の清浄、脱臭、水の浄化や調湿効果に力を発揮する。
穴の中には有効な微生物が生息し、建材のホルムアルデヒトなども吸着、消臭分解するといわれる。
竹炭の調湿、脱臭作用は、木炭の10倍の優れた吸着力がある。
竹炭は、弱アルカリ性からアルカリ性のphを持ち、ばい菌が好む弱酸性に対して優れた抗菌効果を発揮する。
この抗菌作用は、活性珪酸によるといわれ、生臭さの原因であるトリチルアミンを吸着するといわれている。
また、天日干しなどの外部のエネルギーが加わると吸着していたものを放出する還元性という性質があり、そこが人工的な活性炭などとの大きな違いになる。
また、竹炭には、ミネラル成分も多く含まれ、備長炭に比べ、カリウム35倍、ナトリウム10倍、マグネシウム5倍、その他カルシウムや鉄分なども含まれている。
竹害によって侵食されている日本の森を守るという観点からも、木炭に比べ、多孔質で表面積が多く、消臭効果、ホルムアルデヒトの吸着、殺菌作用にも優れ、繁殖力も強いこの竹炭を、今後どのように利用し、生活の中に多く取り入れていくかが大きな課題となっているのだ。
★おすすめの祝い竹炭
祝い竹炭にはどんなものがあるのか?
以下に掲載する。
華さくら
満開のさくらで新たな歩みをお祝いする心が伝わる一品。
日本の貴重な竹炭とアーティフィシャルフラワーを合わさることで、日本の品格がイメージされ、満開の桜で新たな歩みを祝う心が込められている。
桜の花言葉「精神美」「優美な女性」「純潔」は、日本の国花ということで、国、人の品格を表すシンボルとして、美しさを託された言葉が込められている。
竹炭の優れた吸着機能も兼ね備え、好きな香りを竹炭につけて楽しめる。
いつも世話になっている人に心を込めて贈ろう。
もちろん、自宅のインテリアにするのも良い活用法だ。
価格は22000円。
公式サイトでGET!!華翔雲(はなしょううん)
翔雲とは、吉兆の雲を現わし、めでたいことが起こる前兆と言われている。
日本の貴重な竹炭、アーティフィシャルフラワー、水引きを合わせ、マグノリア(モクレン)の花言葉、崇高、持続性、自然への愛、前途洋々、胡蝶蘭の幸福が飛んでくる、ダリアの気品と感謝。
それぞれのお祝いに合った花言葉をそえたインテリアを高さ約80cmに仕上げられている。
本品もまた、竹炭の優れた吸着機能を兼ね備えており、好きな香りを竹炭につけて、楽しむことができる物である。
価格は55000円。
公式サイトでGET!!飾り竹炭 花飾り(青ばら、ちりめん、水引)
日本の貴重な竹炭、プリザーブドフラワーとプリザーブドグリーンに、水引きとちりめんリボンを合わせた和のインテリアだ。
和洋の盆や器、玉砂利やミニチュアなどと合わせて、自由な発想で飾ることが可能である。
価格は6600円。
公式サイトでGET!!★終わりに
竹藪が私有地だった場合、管理を怠ると竹害の脅威にさらされてしまう。
それによって生じた損害賠償で財産を失うということがないようにするためにも対策を抜かりなく行いたいものである。
尚、竹炭に関する情報は公式サイトに掲載されているので、そちらを参考にしてほしい。
公式サイトは↓こちらをクリック。