
職場でのいじめは、決して個人間の問題だけではない。
いじめが常態化している会社には、組織としての深刻な問題が潜んでいる。
本記事は、そんな会社の特徴、放置された場合の危険性、そして退職を真剣に考えるべき理由について詳しく解説したものである。
会社でいじめられている人は、ぜひ最後まで読んでほしい。
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目次
★いじめが常態化している会社の主な特徴
いじめが常態化している会社には、以下のような特徴が見られる。
これらは単なる偶発的な問題ではなく、組織文化や構造に根ざした深刻な兆候である。
- 上下関係が極端に厳しい
- 上司や先輩の言動が絶対視され、反論や意見が許されない雰囲気がある。
- 「指示に従うことがすべて」とされ、理不尽な命令に黙って従わねばならない。
- 閉鎖的な社風
- 外部の価値観や新しい考え方を拒絶し、「昔ながらのやり方」に固執する。
- 新人や中途採用者がなじみにくく、排他的な空気が漂っている。
- ハラスメントの黙認・容認
- パワハラやモラハラが日常的に行われていても、誰も指摘しない、できない。
- 被害者が訴えても「我慢しろ」「気にしすぎ」と片付けられる。
- 管理職や人事が機能していない
- 問題が起きても対応が遅く、加害者が処分されない。
- 社内の相談窓口が形だけで、実質的に機能していない。
- 成果主義が歪んでいる
- 成果を出せない人への扱いが極端に冷たく、人格否定にまで発展する。
- チームワークよりも個人の数字だけが評価され、協力より競争が強調される。
このような特徴が複数当てはまる職場は、いじめが構造的に根付いている蓋然性が高く、早期に対策を講じるか、退職を検討することが重要だ。
★職場にいじめが蔓延する危険性
いじめが常態化している職場は、単なる人間関係の問題ではなく、組織全体の健全性を損なう重大なリスクを抱える。
具体的な例を以下に掲載しよう。
職場の雰囲気が悪化する
社員同士の信頼が失われ、協力や助け合いが困難になる。
萎縮した空気が広がり、自由な発言や創造的な提案が出にくくなる。
生産性の低下
被害者だけでなく、周囲の社員も精神的に疲弊し、業務効率が落ちる。
チームワークが崩壊し、プロジェクトの進行にも支障が出る。

★放置された場合の心身への悪影響
いじめを受け続けることで、個人の健康に深刻なダメージが及ぶ。
以下でメンタル面、身体面に分けて解説しているので、目を通してほしい。
メンタル面の影響
- うつ病・不安障害・適応障害などの精神疾患を発症するリスクが高まる。
- 自己肯定感が低下し、「自分が悪い」と思い込むことで回復が困難になる。
- 社会的な孤立感が強まり、職場以外の人間関係にも悪影響が出る。
身体面の影響
- 睡眠障害・食欲不振・頭痛・胃痛など、ストレス由来の身体症状が現れる。
- 出勤前に吐き気や動悸が起こるなど、身体が職場を拒絶する反応を示す。
- 慢性的な疲労感や倦怠感が続き、日常生活にも支障をきたす。
メンタル・身体の両方においてほったらかしは危険である。
上記の症状が現れたら、大至急治療を開始しよう。
★放置は個人だけでなく、企業も壊す
いじめを放置することは、社員の健康を損ない、企業の信頼と未来を破壊する行為だ。
もし、そのような環境にいるなら、我慢する必要はない。
信頼できる人に相談し、必要であれば退職や転職を選ぶことが、自身を守る最善の方法といえよう。

★企業の評判や法的リスクへの影響
いじめを放置する企業は、社会的信用を失うだけでなく、法的な責任も問われるおそれがある。
企業のダメージに関する具体例を以下に掲載する。
企業イメージの悪化
SNSや口コミサイトでの悪評が広まり、採用活動や取引先との関係に悪影響が出る。
「ブラック企業」として認識され、優秀な人材が集まらなくなる。
法的リスクの増加
ハラスメントが原因で労働基準監督署への通報や訴訟に発展する確率が高い。
損害賠償請求や行政指導を受けることで、経済的・社会的な損失が発生する。
離職率の上昇と人材流出
被害者だけでなく、周囲の社員も「この会社は危険だ」と感じて離職する。
組織のノウハウや経験が失われ、再建に時間とコストがかかる。

★退職を検討すべき判断基準
職場でのいじめや不健全な環境に悩んでいる場合、以下のような状況が当てはまるなら退職を真剣に考えるべきである。
心身に不調が出ている
出勤前に吐き気や動悸がする。
睡眠障害や食欲不振が続いている。
仕事のことを考えるだけで強い不安や憂鬱を感じる。
相談しても改善されない
上司や人事に訴えても何も変わらない。
加害者が処分されず、むしろ被害者が孤立する。
自分の成長が阻害されている
スキルアップの機会がない。
挑戦や提案が否定され、やる気を失っている。
「このままでは自分が壊れる」と感じる
直感的に「この環境は危険だ」と思うなら、それは重要なサインだ。
我慢を続けることで、回復に長い時間がかかるという不安がある。

★健全な職場環境を選ぶことの重要性
退職を決断した後は、次の職場選びが非常に重要となる。
健全な職場環境は人生とキャリアの質を大きく左右する。
以下で重要性について述べる。
心身の健康を守る
安心して働ける環境は、ストレスを軽減する。
健康を維持する土台になるのだ。
自分らしく働ける
意見が尊重され、挑戦が歓迎される職場を探そう。
能力や個性を最大限に発揮できるからだ。
長期的なキャリア形成に有利
教育制度や評価制度が整っている職場がおすすめだ。
スキルアップや昇進のチャンスが公平に与えられるのだ。
人間関係のストレスが少ない
ハラスメントがなく、信頼関係が築ける職場はすばらしい。
仕事に集中できる環境が整っている。
人生の満足度が高まる
仕事の充実感が得られることで、プライベートにも良い影響を与える。
人生全体の幸福度が向上する。

★終わりに・・・職場選びは人生選び
「辞めるべきかどうか」は悩むところだが、心と体が出しているサインを無視してはならない。
健全な職場環境は、未来を支える大切な基盤である。
勇気を持って環境を見直し、より良い人生への一歩を踏み出そう。
いじめが常態化している会社に居続ける必要はなく、価値を認めてくれる職場は必ずある。
健全な環境で自分らしく働ける未来を選ぼう。
幸い、今の世には退職代行というものがあり、これに頼れば嫌な職場とも一瞬でおさらばできる。
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