
介護職は「人のためになる仕事」「社会貢献度が高い仕事」として注目される一方で、離職率が高い業界としても有名だ。
実際に働いてみると、理想と現実のギャップに悩み、「もう辞めたい」と感じる人も少なくない。
本記事では、介護職を辞めたいと感じる人の特徴から、退職を伝える方法、注意点、ベストなタイミング、そして退職後のキャリアの考え方まで、幅広く解説している。
介護職を辞めようと思っている人は、ぜひ最後まで読んでほしい。
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★辞めたいと感じる介護職員の特徴とは?
介護の仕事はやりがいがある一方で、心身への負担が大きく、気付かないうちに「もう続けられない」と感じてしまう人も多い。
辞めたい気持ちが芽生える背景には、共通する傾向や環境の問題が隠れていることが少なくない。
まずは、どんな人が辞めたいと感じやすいのか、その特徴を整理していくことで、自分の状態を客観的に見つめ直すきっかけになるはずだ。
人間関係に悩んでいる
介護現場では、チームワークが欠かせない一方で、人間関係のストレスが辞めたい気持ちを強める大きな要因になりやすい。
利用者や家族との関わりだけでなく、職員同士の価値観の違いやコミュニケーション不足が積み重なると、精神的な負担は想像以上に大きくなる。
特に、忙しさから職場全体がピリピリしていたり、相談しづらい雰囲気があったりすると、孤独感や不安が増し、「もう続けられない」と感じやすいのだ。
身体的・精神的に限界を感じている
介護の仕事は、日々の身体介助や夜勤、突発的な対応など、体力的な負担が非常に大きい。
さらに、利用者の命に関わる場面や判断を迫られる状況が多く、精神的なストレスも積み重なりやすい。
負担が続くと、気づかないうちに心身が限界に近づき、「もう続けられない」と感じる瞬間が増えていく。
疲れが取れない、眠れない、仕事のことを考えると胸が苦しくなる――こうしたサインが出ているなら、それは心身が悲鳴を上げている証拠。
無理を続けるほど回復に時間がかかり、取り返しのつかない状態に陥ることもあるため、早めに気付くことがとても大切になる。
給与や待遇に不満がある
介護職は社会的に重要な仕事であるにもかかわらず、給与水準が他業種と比べて低くなりがちだ。
体力的にも精神的にも負担が大きいのに、収入が見合わないと感じると、やりがいだけでは続けるのが難しくなる。
さらに、夜勤手当やシフトの不規則さ、休みの取りづらさなど、待遇面の不満が積み重なると、「このまま働き続けても将来が不安」と感じやすい。
努力や責任の重さに対して報酬が追いつかない状況が続くと、モチベーションは低下し、辞めたい気持ちが強くなるのは自然なことである。
待遇への不満は、介護職を離れる大きな理由のひとつになるのだ。
将来に不安を感じている
介護職は「このまま働き続けて大丈夫だろうか」と将来に不安を抱きやすい仕事でもある。
給与の伸び悩み、キャリアアップの道が見えにくい現実、体力的に長く続けられるかどうか――こうした不安が積み重なると、辞めたい気持ちが強くなるのは自然な流れだ。
特に、周囲の友人が別の業界で収入を上げていたり、働き方の選択肢を広げていたりすると、自分だけ取り残されているような感覚に陥ることもある。
将来の生活やキャリアに対する不安は、心の負担となり、今の職場にとどまる理由を見失わせてしまう。
「このままでは先が見えない」と感じ始めたら、それは環境を見直すサイン。
将来への不安は、決して弱さではなく、より良い働き方を求める前向きな気持ちの表れでもある。
心身の疲労が慢性化している
日々の身体介助や夜勤、突発的な対応など、体力的な負担が非常に大きい。
さらに、利用者への気配りや判断の連続によって精神的なストレスも蓄積しやすい。
負担が長期間続くと、疲れが取れない状態が当たり前になり、気づかないうちに心身の疲労が慢性化してしまう。
「休んでも回復しない」「仕事のことを考えるだけで気が重い」「朝起きるのがつらい」――こうしたサインが出ているなら、限界が近いと考えていい。
慢性化した疲労は放置すると悪化し、転職どころか日常生活にも支障が出ることがあるため、早めに気づいて行動することがとても重要になるのだ。
責任の重さに押しつぶされそう
利用者の安全や健康に直接関わるため、常に高い責任感が求められる。
小さな判断ミスが大きな事故につながるおそれがあるため、気を張り続ける日々が続くと、精神的な負担はどんどん蓄積していく。
「自分の判断は正しいのか」「もし何かあったらどうしよう」と不安を抱えながら働き続けるのは、想像以上に消耗するものだ。
また、職員不足の現場では、一人ひとりの負担が重くなりがちで、本来チームで分担すべき責任を個人が抱え込んでしまうこともある。
責任の重さに押しつぶされそうな状態が続くと、心の余裕がなくなり、「もう限界かもしれない」と感じやすくなる。
責任感が強い人ほど無理をしがちだからこそ、早めに自分の状態に気付くことが大切なのだ。
給与と労働量が見合わないと感じる
身体介助・夜勤・突発的な対応など、日々の負担が非常に大きいにもかかわらず、給与がそれに見合わないと感じる人が多い。
責任の重さや精神的ストレスを抱えながら働いているのに、収入が思うように上がらない状況が続くと、「このまま続けても報われないのでは」と不安や不満が募っていく。
特に、同年代の友人が別業界で収入を伸ばしていたり、働き方の自由度を高めていたりすると、自分だけが厳しい環境に取り残されているような感覚に陥ることもある。
努力に対する対価が低いと感じる状態が続けば、モチベーションは下がり、辞めたい気持ちが強くなるのが人間というものだ。
給与と労働量のバランスが崩れていると感じたときは、環境を見直す大きなサインになる。

★退職の伝え方:円満に辞めるためのステップ
介護職を辞めたいと思っても、「どう切り出せばいいのか分からない」「迷惑をかけてしまいそうで言い出しにくい」と悩む人は多い。
特に人手不足の現場では、退職を伝えるだけで気まずい雰囲気になったり、引き止められたりすることも珍しくない。
だからこそ、正しい手順を知っておくことで、余計なトラブルを避け、スムーズに退職まで進めることができる。
ここからは、円満に辞めるための具体的なステップを分かりやすく紹介していく。
まずは直属の上司に相談
退職の話を切り出す時は、いきなり施設長や人事に伝えるのではなく、まずは直属の上司に相談するのが基本になる。
現場の状況を最も理解している立場でもあり、今後の手続きや流れについてもスムーズに案内してもらいやすい。
気まずさや緊張はあって当然だけれど、最初の一歩を正しく踏み出すことで、その後の退職手続きが格段に進めやすくなるのだ。
退職理由は前向きな表現に
職場への不満をそのままぶつけるのではなく、できるだけ前向きな表現に置き換えることが大切になる。
ネガティブな理由を直接伝えると、余計なトラブルを招くためだ。
前向きな言い方にすることで、相手も受け止めやすくなり、円満に話を進めやすくなる。
自分の気持ちを正直に伝えつつも、角が立たない言い回しを意識することがスムーズな退職への第一歩になる。
退職届は書面で提出
退職の意思を口頭で伝えるだけでは、後になって「言った・言わない」のトラブルにつながる。
円満に辞めるためには、正式な書面として退職届を提出し、記録を残しておくことが大切になる。
書面で提出することで、退職日や手続きの流れが明確になり、双方がスムーズに動きやすい。
特に介護現場のように忙しい職場では、書面での提出が安心して退職まで進めるための大きなポイントになる。
引き継ぎの準備をする
円満に退職するためには、引き継ぎの準備を早めに進めておくことが欠かせない。
介護現場は日々の業務が多岐にわたるため、自分が担当していた利用者の情報や日常のケア内容、注意点などを整理しておくことで、後任者がスムーズに業務を引き継げるようになる。
完璧を目指す必要はないけれど、最低限の情報をまとめておくことで職場への負担を減らし、最後まで誠実な姿勢を示すことにつながる。

★退職時の注意点
退職をスムーズに進めるためには、ただ「辞めます」と伝えるだけでは不十分で、事前に知っておくべきポイントがいくつかある。
特に介護現場は人手不足で忙しいため、ちょっとした行き違いがトラブルにつながりやすい。
余計なストレスを避け、最後まで気持ちよく働き切るためにも、退職時に気をつけたいポイントをここで整理しておく。
就業規則を確認する
退職をスムーズに進めるためには、まず職場の就業規則を確認しておくことが欠かせない。
申し出期限や手続きの流れ、有給休暇の扱いなどは施設ごとに異なるため、事前に把握しておくことでトラブルを避けられる。
特に介護現場は忙しく、ルールを知らないまま動くと「そんなはずじゃなかった」という行き違いが起きやすい。
就業規則を確認しておくことは、自分を守るための大切な準備になる。
実務経験証明書を取得する
介護職として働いた期間や業務内容を証明する「実務経験証明書」は、退職前に必ず取得しておきたい重要な書類になる。
特に、介護福祉士の受験や今後の転職活動で必要になるケースが多く、後から依頼しようとすると時間がかかったり、連絡が取りづらくなったりすることもある。
スムーズに次のステップへ進むためにも、退職手続きと並行して早めに申請しておくことが安心につながる。
有給休暇の消化
退職前には、有給休暇をどれだけ取得できるかを必ず確認しておきたい。
介護現場は忙しく、普段はなかなか休みを取りづらい環境だが、退職時には法律上、取得を申し出れば基本的に認められるケースが多い。
遠慮して使わずに辞めてしまうと、せっかくの権利を無駄にしてしまうことになる。
計画的に有給を消化することで、心身を整えながら次のステップに進む準備ができる。
同僚への伝え方にも配慮
退職を決めたからといって、同僚への伝え方を雑にしてしまうと、最後の最後で職場の空気が悪くなりかねない。
特に介護現場はチームワークが重要なため、周囲への配慮は欠かせないポイントになる。
伝えるタイミングや言葉選びに気をつけることで、これまで一緒に働いてきた仲間との関係を保ちながら、気持ちよく職場を離れることができる。

★辞めるベストなタイミングとは?
介護職を辞めると決めても、「いつ辞めるのが一番いいのか」は悩みやすいポイントになる。
心身の状態や職場の状況、経済面など、さまざまな要素が関わるため、タイミングを誤ると余計な負担が増えてしまうこともある。
無理なく次のステップへ進むためには、自分にとって最適な時期を見極めることが大切になる。
ここでは、辞めるタイミングを判断する際に意識したいポイントを整理していく。
転職先が決まってから
退職のタイミングとして最も安心なのが、次の職場がすでに決まっている状態だ。
収入が途切れる心配がなく、精神的な余裕を持って退職手続きを進められる。
特に介護職は忙しく、退職後にゆっくり転職活動をしようとしても、心身の疲れが抜けずに動けないケースも少なくない。
先に転職先を確保しておくことで、焦りや不安を抱えずにスムーズに次のステップへ進めるようになる。
ボーナス支給後
退職のタイミングとしてよく選ばれるのが、ボーナスを受け取ったあとだ。
経済的な余裕が生まれるため、次の職場がまだ決まっていなくても、焦らずに転職活動を進めやすくなる。
介護職は体力的・精神的な負担が大きい分、退職後に少し休息を取りたい人も多い。
ボーナス支給後に辞めることで、生活の不安を軽減しながら、自分のペースで次のステップに向かえるようになる。
繁忙期を避ける
介護現場は時期によって業務量が大きく変わるため、繁忙期を避けて退職することは、職場にも自分にも負担をかけない賢い選択といえる。
人手が足りない時期に辞めてしまうと、同僚に大きな負担がかかり、気まずい空気が生まれやすい。
逆に比較的落ち着いた時期を選べば、引き継ぎもスムーズに進み、円満に退職しやすくなる。
自分の都合だけでなく、現場の状況も踏まえてタイミングを見極めることが大切だ。
1〜2ヶ月前に申告する
退職の意思は、遅くとも1〜2ヶ月前には伝えておくのが理想的だ。
介護現場はシフト調整や後任の確保に時間がかかるため、早めに申告することで職場の負担を減らし、自分自身もスムーズに退職準備を進められる。
ギリギリのタイミングになると、引き継ぎが不十分になったり、周囲との関係がぎくしゃくしたりするおそれもある。
余裕を持って伝えることで、円満退職につながりやすくなる。

★退職後のキャリアをどう考える?
退職後のキャリアをどう考えるかは、介護職を辞めた後の人生設計において非常に重要なテーマだ。
介護職で培った経験やスキルは、他業種でも十分に活かせる財産となる。
退職後のキャリアを考える際の視点や選択肢、具体的なステップについて以下で詳しく解説する。
他の介護施設への転職
同じ介護業界で働き続ける場合、これまでの経験をそのまま活かせるため、転職先として最も現実的で動きやすい選択肢になる。
施設ごとに業務内容や雰囲気、働き方は大きく異なるため、環境を変えるだけで負担が軽くなったり、自分に合った働き方が見つかったりすることも多い。
人間関係やシフトの悩みが理由で辞める場合でも、別の施設ではまったく違う働きやすさを感じられることがある。
これまで培ってきたスキルを活かしながら、より自分に合った職場を探すという前向きなキャリアの選び方になる。
異業種への転職
介護の仕事で培ったコミュニケーション力や観察力、臨機応変な対応力は、実はさまざまな業界で高く評価される。
体力的・精神的な負担から離れたい、まったく違う働き方に挑戦したいという理由で異業種へ進む人も多い。
未経験からでも受け入れてくれる業界は意外と多く、販売・接客、事務、福祉以外のサービス業、ITサポートなど、選択肢は広い。
経験を「強み」として捉え直し、自分がどんな働き方を望んでいるのかを軸にすれば、新しいキャリアの道が見えてくる。
資格取得・スキルアップ
退職をきっかけに、自分の市場価値を高めるための資格取得やスキルアップに時間を使うのも有意義な選択になる。
介護福祉士やケアマネジャーなど、キャリアの幅を広げられる資格はもちろん、医療知識や事務スキル、ITスキルなど、異業種にも応用できる学びは多い。
働きながらでは難しかった勉強に集中できるのは、退職後ならではのメリットだ。
将来の選択肢を増やし、自分が望む働き方に近づくための投資として、スキルアップを考える価値は十分にある。
一時的な休養
退職後にしばらく休むという選択は、決して後ろ向きではなく、むしろ心身を立て直すための大切な時間だ。
介護の仕事は負担が大きく、気付かないうちに疲れが蓄積していることも多い。
いったん仕事から離れることで、自分のペースを取り戻し、次に進むためのエネルギーを蓄えることができる。
焦って次の職場を探すよりも、まずは休息を優先することで、より冷静にキャリアを見つめ直せるようになる。

★終わりに
介護職を辞めることは、決して逃げではない。
自分の心と体を守り、より良い環境で働くための前向きな選択である。
今の職場環境に悩みを抱えているなら、まずは冷静に状況を整理し、円満退職に向けて一歩踏み出してみよう。
人生は一度きりである。
自分の可能性を広げるために、勇気を持って新しい道を選んでほしい。
幸い、今の世には退職代行というものがあり、これに頼れば嫌な職場とも一瞬でおさらばできる。
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