
毎日終電まで働いている」「休日も仕事に追われて休めない」──そんな状況が当たり前になっている会社は、危険信号だ。
残業が多すぎる職場は、従業員の心身を蝕み、キャリアや人生そのものを奪うという深刻な問題を抱えている。
もちろん、時には繁忙期で残業が増えることもある。
しかし、それが常態化している会社は、構造的に労働環境が劣悪であり、改善の見込みが薄いケースがほとんどだ。
放置すれば健康被害、自己肯定感の喪失、家庭や人間関係の崩壊、さらにはキャリア停滞や会社の衰退に巻き込まれるリスクまで伴う。
この記事では、残業が多すぎる会社の典型的な特徴、働き続ける危険性、そして「今すぐ辞めるべき理由」 を徹底的に解説する。
もし、「残業が当たり前の職場」にいるなら、この記事が未来を守るための第一歩になるはずだ。
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目次
★残業が多すぎる会社の特徴
残業が多すぎる会社には、いくつかの共通した傾向があり、働く人の負担を確実に増やしていく。
単に「忙しい時期だから仕方ない」というレベルではなく、組織の体質として長時間労働が根付いているケースが多い。
そんな会社に見られる典型的な特徴を整理しながら、なぜ残業が常態化してしまうのか、その背景を以下で解説していく。
慢性的な人手不足
必要な人数を確保できていないため、一人ひとりの負担が増えており、結果として残業が当たり前の状態になっている。
さらに、人手が足りない状況が続くと、既存の社員に業務が集中し、疲労やストレスが蓄積して離職者が増えるという悪循環に陥りやすい。
常に誰かが辞めていて、採用が追いつかない、教育に時間を割けない、業務量の調整ができないといった問題が常態化し、働く環境が改善される見込みも薄い。
効率化が進まないため、残業が常態化するのだ。
業務量が異常に多い
一人で複数人分の仕事をこなすのが当たり前。
責任感が強すぎる、あるいは周囲に仕事を頼めない社員が一人で業務を抱え込み、結果として全体の残業が増えてしまうのだ。
社員一人ひとりに割り当てられる仕事が明らかにキャパシティを超えており、どれだけ効率よく働いても終わらない状態が続く。
結果として、残業を前提にしなければ業務が回らず、長時間労働が常態化してしまう。
さらに、業務の取捨選択ができていない、無駄な作業が放置されている、管理職が現場の負担を把握していないなど、組織の問題が背景にあることも多い。
残業が美徳とされる文化
「長く働く=頑張っている」という古い価値観がいまだに支配している。
効率よりも「時間をかけた量」が評価されるため、定時で帰ることが悪いことのように扱われ、社員同士が無意識に残業を強要し合う空気が生まれやすい。
仕事の進め方を改善する意識が育たず、無駄な作業や非効率な業務が放置される。
結果として、残業が減るどころか、ますます長時間労働が当たり前になっていく。
さらに、プライベートの時間を削ることが「当たり前」とされるため、心身の疲労が蓄積し、健康や生活の質にも深刻な影響が出やすい。
残業を美徳とする文化は、社員の努力ではなく、会社の価値観そのものが問題であることを示すのだ。
上司が毎日残業している
管理職は本来、業務量の調整やチームの働き方を整える立場だが、その上司自身が連日遅くまで働いているということは、組織全体がすでにキャパオーバーしている証拠でもある。
さらに、上司が残業している姿を見せ続けることで、部下も「帰りづらい」「自分も残らなければいけない」という空気が生まれ、長時間労働が暗黙のルールとして固定化してしまう。
結果として、効率よりも「長く働くこと」が評価される悪循環が続き、職場全体の疲弊が進んでいく。
また、部下も帰りづらく、空気で残業が強制される。
会社全体が「残業が当たり前」という雰囲気だと、上司もそれに従っていることが考えられる。
また、部署全体の仕事が過密で、上司が負担を背負っているおそれがあるのだ。
業務の効率化が進んでいない
業務の効率化が進んでいない会社では、無駄な作業や古い手順がそのまま放置され、社員が本来やるべき仕事に集中できない状況が続く。
紙ベースの管理や手作業の多さ、非効率な会議、情報共有の遅さなどが積み重なり、結果として業務に必要以上の時間がかかってしまう。
どれだけ努力しても仕事が終わらず、残業が常態化しやすい。
さらに、改善の意識が組織に根付いていないため、効率化が進む見込みも薄く、社員の負担だけが増えていく。
業務の効率化が進んでいないという状況は、会社の体質そのものが時代に取り残されている危険なサインであり、長く働き続けるほどリスクが高まる環境だと言える。
また、無駄な会議、紙文化、非効率なフローが放置されていたり、残業が常態化したり、チームの士気が下がったりすることもある。
まずは、どこにボトルネックがあるのかを見極めることが大切だ。
残業代が出ない or 出にくい
サービス残業が常態化している。
給料が低い、または残業代がきちんと支払われないなど、不当な労働が横行している。
労働基準法に抵触するおそれがあり、放置すると心身の健康や職場の信頼関係にも悪影響を及ぼす。
法律で定められた正当な対価が支払われないということは、会社が労働者を守る意識を持っていない証拠でもあり、長時間労働が常態化しやすい。
さらに、「サービス残業が当たり前」「申請しづらい雰囲気がある」といった空気が職場に蔓延している場合、社員は声を上げにくく、泣き寝入りするしかない状況に追い込まれがちだ。
評価制度の歪み
長時間労働をする人が評価される傾向にあり、残業が「当たり前」と見なされている。
成果よりも残業時間が評価される:「長く働いている=頑張っている」と見なされる風土が存在する。
社員の努力や成果が正しく評価されず、不公平感が職場全体に広がりやすい。
特に「長く働く人が偉い」「残業している人が頑張っている」といった価値観が根付いている場合、効率よく仕事を終える人ほど評価されにくく、逆に非効率な働き方が容認されてしまう。
ワークライフバランスの欠如
仕事が生活の大部分を占めてしまい、私生活の時間がほとんど確保できない状態が続く。
定時で帰ることが難しく、休日も仕事のことが頭から離れないため、心身の回復が追いつかず、疲労が慢性化しやすい。
さらに、家族や友人との時間、趣味や休息といった「自分を取り戻すための時間」が奪われることで、生活の質そのものが大きく低下していく。
トップダウンの無謀な要求
現場の状況や社員の負担を無視した指示が突然降ってくることが多い。
経営層や上司が現場の状況を把握せず、非現実的な納期やノルマを押し付ける。
「できるはずだ」「とにかくやれ」と精神論で押し切るため、現場は無理なスケジュールや過剰な業務量を強いられ、結果として残業が常態化してしまう。
さらに、現場の声が届かない環境では、問題点が改善されることもなく、社員は疲弊する一方だ。
組織の信頼関係や生産性に深刻な影響を与えかねない。
非効率な業務プロセス
社員が本来の業務に集中できず、無駄な作業に多くの時間を奪われてしまう。
古い手順や紙ベースの管理、意味のない会議、情報共有の遅さなどが積み重なることで、仕事が必要以上に長引き、残業が常態化しやすい環境が生まれる。
さらに、改善の提案が受け入れられない、あるいはそもそも改善しようという意識が組織にない場合、非効率は永続化し、社員の負担だけが増えていく。
業務の無駄や非効率な進め方が放置されており、作業の属人化やアナログな管理が原因となっている。
放置すると残業の常態化やモチベーションの低下につながるのだ。
適切なマネジメントの欠如
現場の状況を把握できていない管理職が多く、業務の割り振りや進行管理が機能していないことがよくある。
結果として、特定の社員に仕事が偏ったり、無理なスケジュールが組まれたりと、残業が発生する原因が放置され続ける。
さらに、問題が起きても「根性で乗り切れ」「とりあえずやってみろ」といった精神論で片づけられ、改善策が検討されないため、現場の負担は増える一方だ。
マネジメントが機能していない環境では、社員が安心して働ける土台が崩れており、組織としての健全性が失われている。
また、上司が部下の業務量を把握・管理できておらず、特定の従業員に業務が集中する。
チームの方向性が定まらず、業務効率や働きがいに大きな影響を与えるのだ。

★長時間労働が常態化する職場の見分け方
長時間労働が常態化している職場は、定時退社が困難・サービス残業が横行・休日出勤が頻繁・労働時間管理が曖昧などの特徴が見られる。
求人情報や面接時の質問でこれらの兆候を見抜くことが重要だ。
以下のポイントをチェックすることで、長時間労働が常態化している職場かどうかを見極めることが可能である。
定時退社が困難な雰囲気
定時で帰る人が少ない、または「帰りづらい空気」がある。
面接時に「残業はありますか?」と聞くと「みんな頑張ってます」など曖昧な返答がある。
「定時退社=サボり」という文化が根付いている職場も存在している。
サービス残業が横行している
残業代が支払われない、または「みなし残業制度」が悪用されている。
タイムカードを切った後に働かされる「隠れ残業」がある。
給与体系に「残業代込み」と記載されている場合は要注意だ。
休日出勤が頻繁に発生する
代休が取れない、または制度が形骸化している。
「プロジェクトの締切が近いから休日出勤は当然」といった圧力がある。
心身の回復がまったく追いつかない状態に陥りやすい。
休日はリフレッシュや家族との時間、趣味など「自分の人生を取り戻すための大切な時間」だが、それすら確保できない環境では、疲労が慢性化し、ストレスも限界まで蓄積していく。
労働時間の管理が曖昧
社員がどれだけ働いているのかを正確に把握できていないため、長時間労働が発生しても気付かれず、改善されないまま放置されてしまう。
タイムカードが存在しない、または運用が適当だったり、上司の裁量で勤務時間が曖昧に扱われたりすることで、サービス残業が常態化しやすく、社員が損をする構造が固定化されていく。
さらに、労働時間の記録が不正確な環境では、残業代の未払いが発生しやすく、労働者の権利が守られない危険性も高い。
会社が労務管理を軽視している証拠であり、働く人の健康や生活を守る意識が欠如している。
労働時間の記録が自己申告制になっている場合は注意が必要となる。
求人情報に「アットホーム」「やりがい」など抽象的な表現が多い
「成長できる環境」「頑張り次第で収入UP」など、実態が不明な言葉が並ぶ求人は要警戒。
具体的な仕事内容、勤務時間、給与、福利厚生などが明確に書かれていない求人は、入社後に「聞いていた話と違う」というミスマッチが起きやすく、ブラック体質であるリスクも高まる。
抽象的な表現ばかりが並ぶ求人は、会社が本当に伝えるべき情報を隠しているのだ。
面接時の質問で見抜くポイント
面接時の質問には、会社の本質や働き方を見抜くための「ヒント」が隠れている。
残業が多すぎる会社ほど、都合の悪い部分を曖昧にしたり、話をそらしたりする傾向があるため、こちらが意図的に質問することで、職場の実態をかなり正確に読み取れるようになる。
- 「残業は月平均何時間ですか?」
- 「定時で帰る人はどれくらいいますか?」
- 「休日出勤の頻度と代休の取得率は?」
- 「労働時間の記録方法は?」
これらの質問に対して、曖昧な回答やはぐらかすような返答があれば、長時間労働のリスクが高い。
業界・職種の傾向も参考に
厚生労働省の統計によると、運輸業・建設業・医療福祉・IT業界などは長時間労働が多い傾向があるという。
企業の働き方を見極める際には、個別の会社だけでなく、業界や職種そのものが持つ特性もあわせて確認することが重要になる。
なぜなら、業界によっては構造的に残業が発生しやすかったり、人手不足が慢性化していたりと、そもそも「忙しくなりやすい体質」を抱えている場合があるからだ。
たとえば、建設・土木や物流、飲食・小売といった業界は、外部要因によるスケジュールの乱れや慢性的な人手不足が重なり、長時間労働が発生しやすい傾向がある。
また、IT業界やクリエイティブ職では、納期の厳しさや急な仕様変更が頻発するため、会社によって働き方の差が極端に大きい。
営業職やコールセンターのように、数字のプレッシャーや繁忙期の負荷が強い職種も、残業が増えやすい特徴を持っている。
業界・職種の特性を理解しておくことで、「その会社だけが異常なのか」「業界全体が忙しいのか」を見分けやすくなる。
口コミや離職率、業界平均の労働条件などと照らし合わせることで、より正確に働き方の実態を判断できるのだ。
上記を参考に業界特性も踏まえて判断しよう。

★残業が多すぎることのリスク
残業が過剰になることには、個人にも組織にも深刻な問題がある。
短期的には「頑張っている」と見えるが、長期的には持続不可能な働き方だ。
以下に残業が多すぎることの危険性を述べる。
精神疾患のリスク
長時間労働が続く環境では、心の負担がじわじわと蓄積し、気づかないうちに精神的な不調へとつながる危険が高まる。
強いストレスや休息不足が続くと、集中力の低下や気分の落ち込み、意欲の減退などが現れやすくなり、日常生活にも影響が及ぶことがある。
放置してしまうと、心の健康を大きく損なうリスクが高まり、働き続けること自体が難しくなる。
精神面の負荷は目に見えにくいからこそ、残業が多すぎる環境では特に注意が必要だ。
過労死・過労自殺のリスク
過労死や自殺のリスクは、長時間労働が続く環境の中でも特に深刻な問題として挙げられる。
極度の疲労や強いストレスが蓄積すると、心身の限界を超えてしまい、健康に重大な影響が及ぶことがある。
休息が取れない状態が続くと、体調不良を抱えながら働き続けることになり、心の余裕も失われる。
こうした状況が重なると、正常な判断が難しくなり、追い詰められた状態に陥る危険性が高まる。
過労による深刻な問題は、本人の努力や根性では解決できない領域にまで達してしまうことがあるため、長時間労働が常態化している環境では特に注意が必要となる。
働き方が健康や命に影響を及ぼすリスクがあるという事実は、決して軽視できないのだ。
身体的な健康障害
長時間労働が続く環境では、身体への負担が確実に蓄積していく。
強い疲労や睡眠不足が慢性化すると、体力が落ちやすくなり、日常的な不調が増加する。
肩こりや頭痛、胃の不快感といった軽い症状から始まり、休息が取れない状態が続くと、体調を崩しやすくなったり、仕事のパフォーマンスが大きく低下したりすることもある。
身体のサインを無視し続けると、健康への影響が深刻化し、働き続けること自体が難しくなるケースも出てくる。
身体の不調は「慣れ」でごまかせるものではなく、長時間労働が続くほどリスクは高まる。
だからこそ、残業が多すぎる環境では、心身の変化に敏感になり、無理を重ねないことが大切になる。
睡眠不足や疲労の蓄積から、免疫力の低下、生活習慣病、脳・心臓疾患などのリスクが存在している。
病気、怪我、先天的な疾患などによって身体機能が損なわれ、生活に支障をきたすのだ。
プライベートが崩壊する
仕事が生活の大部分を占めてしまい、プライベートの時間がどんどん削られていく。
平日は帰宅が遅く、家に着くころには何もする気力が残っていない。
休日も疲れを取るだけで終わってしまい、趣味や友人との時間、家族との関わりといった「自分の人生を豊かにするはずの時間」が失われていく。
上記の状態が続くことにより、生活のバランスが崩れ、気持ちの余裕もなくなり、日常そのものが仕事中心に支配されてしまう。
プライベートが崩壊すると、心身の回復ができなくなり、結果的に仕事のパフォーマンスまで落ちてしまう。
仕事と生活の境界が曖昧になっていくほど、長時間労働の悪影響は深刻化するため、残業が多すぎる環境では特に注意が必要だ。
キャリアの停滞&スキルアップの機会損失
疲労で自己投資や勉強、スキルアップのための時間を確保できず、キャリアアップが停滞する。
日々の業務をこなすだけで精一杯になり、新しい知識を吸収したり、スキルを磨いたりする余裕がなくなっていく。
目の前の仕事に追われ続ける状態が続くと、気づかないうちに成長の機会を逃し、キャリアの選択肢が狭まってしまうことがある。
本来なら挑戦できたはずの業務や学習の時間が奪われることで、将来の市場価値にも影響が出てしまうのだ。
さらに、残業が多い職場ほど「とにかくこなすこと」が優先され、効率化や改善、専門性の向上といった長期的な成長につながる取り組みが後回しになりがちだ。
こうした環境に長く身を置くほど、キャリアの停滞が固定化し、転職や昇進のチャンスを逃すリスクが高まる。
仕事に追われるだけの働き方は、将来の可能性を狭めてしまうという点でも大きな問題になる。
生産性の低下
長時間労働は集中力や判断力を低下させ、かえって仕事の生産性が落ちる悪循環に陥る。
疲労が蓄積し、集中力や判断力が落ちやすくなるのだ。
結果、同じ作業にかかる時間が増えたり、ミスが増えたりと、仕事の質と効率が確実に低下していく。
残業が多い職場ほど「時間をかければ何とかなる」という発想に陥りやすく、根本的な改善や効率化が後回しになりがちだ。
悪循環以外の何物でもなく、これが続くと、働く時間は長いのに成果が出ないという状態が固定化し、組織全体の生産性まで下がってしまう。
長時間働くことが当たり前になっている環境ほど、実はパフォーマンスが落ちているという点は見逃せない問題だ。
市場価値の低下
日々の業務に追われるばかりで、新しい知識を吸収したり、専門性を高めたりする余裕がなくなる。
結果として、スキルの更新が止まり、気づかないうちに市場価値が下がってしまう。
特に変化の早い業界では、学び続ける時間が確保できないこと自体が大きなハンデになり、転職やキャリアチェンジの際に不利になりやすい。
さらに、残業が多い職場ほど「作業をこなすだけの働き方」になりがちで、改善力や提案力といった付加価値の高いスキルを磨く機会が奪われる。
長くこの状態が続くと、将来的に選べる仕事の幅が狭まり、キャリアの可能性が縮小してしまうリスクが高まる。
長時間労働は、今だけでなく「未来の自分」にも影響を及ぼす点が見逃せないのだ。
離職率の増加
心身の負担が大きくなるだけでなく、働く人の満足度やモチベーションも低下しやすくなる。
「このままここで働き続けるのは難しい」と感じる人が増え、離職率が高くなる傾向がある。
特に、残業が多いのに改善の気配がない職場では、社員が将来に希望を持てず、より良い環境を求めて転職を選ぶケースが増えていく。
離職率が上がると、会社は慢性的な人手不足に陥り、残った社員の負担がさらに増えるという悪循環が生まれる。
長期間にわたって続くと組織全体の安定性が失われ、職場の雰囲気や生産性にも悪影響が及ぶ。
残業が多すぎる環境は、個人だけでなく組織そのものを疲弊させてしまう点が大きな問題になる。
企業イメージの悪化
社内だけでなく社外からの評価にも悪影響を及ぼしやすい。
社員の不満が口コミとして広がったり、離職率の高さが数値として表れたりすると、「働きにくい会社」「ブラック体質ではないか」という印象を持たれやすくなる。
悪い評判は求職者や取引先にも伝わり、優秀な人材の応募が減ったり、信頼性が疑われたりするなど、企業活動そのものに影響が出る。
一度傷ついた企業イメージは回復に時間がかかり、採用力やブランド力の低下につながる。
残業が多すぎる環境は、社員だけでなく企業の未来にも大きなリスクをもたらす。
メディアに取り上げられる、あるいは過労死などが発生すると、社会的信用を大きく損ない、優秀な人材の確保が困難になるのだ。
労働基準法違反の可能性
労働時間の上限を超える残業や、残業代の未払い、休日労働の乱発などが放置されている場合、法律上の問題が発生しているケースも少なくない。
特に、労働時間の管理が曖昧な会社ほど、本人が気づかないうちに法令違反が起きていることがある。
社員の健康や生活を守るためのルールが守られていないということであり、企業としての信頼性にも関わる深刻な問題だ。
時間外労働の上限規制を超えた残業は労働基準法に違反し、ペナルティが科されることがある。
働く人の権利を損ない、心身の健康にも深刻な影響を及ぼすのだ。
人生設計の停滞
ワークライフバランスが崩壊し、結婚や子育て、将来の計画を立てることが難しくなる。
健康被害や生活の質の低下、さらにはキャリア形成の阻害につながる。
自分の将来について考える余裕がなくなり、転職やスキルアップ、結婚や子育て、貯蓄やライフプランといった大切な選択が後回しになり、気付けば「今の仕事を続ける以外の選択肢が見えない」という状態に陥りやすい。
忙しさに流され続けることで、人生の方向性を自分で決める機会が奪われ、将来の選択肢が狭まってしまうのだ。
給与未払いなどの労務トラブル
業務量に対して管理体制が追いつかず、給与未払いをはじめとした労務トラブルが発生しやすくなる。
残業代が正しく計算されていなかったり、みなし残業に隠れて実質的なサービス残業が発生していたりと、働いた時間に見合った対価が支払われないケースも少なくない。
さらに、休日出勤の扱いが曖昧だったり、労働時間の記録が不十分だったりすると、トラブルが表面化しにくいまま問題が積み重なっていくことがある。
人材の流出と企業への影響
社員の負担が大きくなり、働き続けることに限界を感じる人が増えていく。
より良い環境を求めて人材が流出しやすくなり、組織の基盤が揺らぎ始める。
特に、優秀な人ほど転職市場での需要が高いため、過酷な環境に見切りをつけて離れていく傾向があるといわれる。
人材が流出すると、残った社員の負担がさらに増え、職場の雰囲気が悪化し、生産性も下がるという悪循環が生まれる。
新しい人材を採用しても、育成に時間がかかり、即戦力として機能するまでには大きなコストがかかることになる。
こうして企業の競争力やブランド力が低下し、長期的な成長にも影響が及ぶ。
長時間労働が放置されている環境は、個人だけでなく企業そのものを弱体化させるリスクを抱えているのだ。

★辞めるべき理由とタイミング
会社を辞めるべきかどうか――それは人生の大きな分岐点だ。
感情だけでなく、冷静な視点と未来への視野を持って判断することが大切である。
以下に、辞めるべき「理由」と「タイミング」を整理した。
- 改善の兆しがない:上司に相談しても変わらないなら、環境を変えるしかない。
- 健康に支障が出ている:体調不良や精神的な不調が続くなら、即行動が必要だ。
- 「辞めたい」が口癖になっている:心が限界に近づいているサイン。放置すると危険。
- 他社と比べて異常な働き方をしている:業界平均と比べて明らかに異常なら、見直すべきタイミングだ。
- 健康への悪影響:体調を壊しても、それは個人の責任ではなく、長時間労働が主な原因であるおそれがある。
- 将来性の欠如:働く環境が不健全な場合、自身の成長の機会も失われ、将来のキャリアに悪影響を及ぼす。
- 仕事へのモチベーション低下:長時間の労働や心身の不調は、仕事への意欲やモチベーションを著しく低下させる。
- ワークライフバランスの崩壊:仕事と生活のバランスが崩れると、生活の質が低下し、幸福感も得にくくなる。
- 個人の努力に限界がある:会社の構造的な問題(人手不足、非効率な業務)が原因の場合、個人の努力で残業を減らすことは困難。
- 「生活残業」の温床:本来の業務効率を上げるインセンティブが働かず、意図的に残業する社員を生み出す。
- 法的なリスク:恒常的な長時間残業は法律違反となるため、場合によっては会社都合での退職となることがある。
「辞めたい」と思うのは、今の環境が健全でないからだ。
決して弱さではなく「自分を守る力」である。
上記のタイミングが到来したら退職するのが得策といえる。
★会社の将来性への不安
長時間労働を嫌って優秀な社員が次々と辞めていき、さらに人手不足が深刻化する。
恒常的に残業が多い会社は、従業員の健康や幸福を軽視するブラック体質である。
プライベートの時間が奪われることで、人生全体の幸福度が低下してしまう。
資格取得や自己啓発のための時間が取れず、将来的に自身のキャリアにプラスにはならない。
「我慢=良い結果」とは限らないため、残業を我慢しても状況が改善しない場合、それは将来の自分にとってマイナスとなる。
「この会社はだめだ」と思ったら退職するのが賢明だ。

★自身の人生を守ろう
長時間働いても仕事が終わらない状況が続くと、自己肯定感が低下し、精神的に追い詰められる。
心身が壊れてからでは遅い。
限界を迎える前に環境を変えることが、健康を守る最善の策。
転職することで、より良い働き方や、本来の能力を発揮できる環境を見つけられるのだ。
★終わりに・・・辞めることは「逃げ」じゃない
残業が多すぎる会社に居続けることは、自分の人生を犠牲にすることに等しい。
辞めることは「逃げ」ではなく、「自分を守る選択」というものだ。
残業が多い会社を辞める決断は、決して臆病ではない。
健康とキャリア、そして人生を守るための前向きな選択肢だといえる。
労働者個人の時間、健康、未来は、もっと大切にされるべきである。
本記事で述べたことがあてはまる会社に所属しているなら要注意だ。
あまりにもひどく、改善の見込みがないのなら退職を検討するのも一つの方法だろう。
幸い、今の世には退職代行というものがあり、これに頼れば嫌な職場とも一瞬でおさらばできる。
特に、弁護士運営の退職代行なら、法律のスペシャリストだけあって100%退職可能となる。
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