学校教育の一環として行われてきた「部活動」だが、近年問題視されるようになった。
特に運動部の体育会系による「先輩の命令は絶対」という上下関係がいじめやパワハラの原因といわれている。
本記事は、部活動の上下関係を重視する考え方が「将来の社畜を増やす」ことを述べたものである。
部活と会社の人間関係は「上位者に服従することを強いられる点」が非常に似通っているため、社畜増加と密接な関係を持っているのだ。
部活動、特に運動部が人の心を阿修羅と化し、社内いじめに拍車をかけることを知ってもらえれば幸いに思う。
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目次
★部活動の問題点
部活動にはどんな問題があるのか?
以下でその点について述べる。
理不尽に耐えることを強制される
組織の駒となり、どんな理不尽にも喜んで従うという洗脳教育が行われる。
この時点で社畜や軍人の世界に足を踏み入れたようなものである。
メリットのない我慢などする必要がないのだが、部活動の指導者はそんな分かりきったことすら気付いていない。
まるで、カルト教団のようだと言われても文句は言えないのだ。
尊敬できない顧問や先輩に従わされる
人格レベルが低い顧問や先輩も敬わねばならないという屈辱が存在している。
こんな馬鹿げたことに自分の時間を使うのは無駄といえる。
価値がない愚か者揃いの部活でも丁寧な態度で臨まねばならないのは、会社のパワハラ上司に頭を下げねばならないのに通じるものがあるのだ。
まるで軍隊のような体質
部活動の先輩の命令を黙って聞けというのは上官の指示逆らえない兵隊のようなものだ。
人間が軍国主義の時代から全く進歩しておらず、未だに滅私奉公を行っている。
日本の教育の横並び体質は軍隊が元になっており、部活動もそれと同じである。
時代錯誤のシステムが思春期の学生を洗脳しているのだ。
教師の仕事量が増える
働き方改革の時代に業務の量が異常なほど増えるのはおかしい。
教員の仕事はブラックであり、地獄そのものと化している。
授業の準備や生徒の悩み相談だけでも辛いのに、部活の指導までやらされたのではたまったものではないだろう。
学生のプライベートがなくなる
遊びたい盛りの学生時代に休日を犠牲にしてまで部活に精を出さねばならないのは精神衛生上よろしくない。
プライベートは気分転換に欠かせないのだが、部活動がそれの邪魔をするのだ。
学業との両立がつらい
部活動で疲れて家や授業での勉強に身が入らない。
成績が上がるどころか下がってしまい、進路に影響が出る。
親に叱られたことを皮切りに喧嘩がはじまり、家庭内での人間関係が悪化するのだ。
保護者が駆り出される
部活動の試合や練習に保護者が駆り出され、お茶くみや車の運転をすることになる。
忙しい時にやらねばならないことが増えるだけでなく、手伝いに来ない親がいることによる不平等感で争いが始まるのだ。
運動部に入らないと馬鹿にされる
文化系の部活に入ると、笑われる風潮があり、それを避けるために仕方なく運動部に入ることになる。
そんな動機で入部したところで長続きするわけがない。
文化部と帰宅部はダサいというイメージがあるため、いじりの標的にされやすいのだ。
絶対に入らねばならない空気がある
部活動に参加しない者は非国民という目で見られる。
内申点にも影響することから入らざるを得ないのだ。
まるで、徴兵制度のようだ。
バイトや習い事ができない
小遣い稼ぎや技能習得がしたい人にとって部活は厄介事である。
部活をやめると裏切者扱いされるため、将来の展望や生活資金に関することを重視したい時に足枷となるのだ。
団体行動が嫌いな人にとっては地獄そのもの
人付き合いが苦手な陰キャラにとって部活の団結は苦痛以外の何物でもない。
ぼっちの存在完全否定の集団は陰キャラにとって天敵なのだ。
押しつけられた団体行動は精神衛生上よくないのである。
★社畜化する理由
部活の上下関係の悪影響でイエスマンになり、自分の意思がなくなるからである。
会社の命令に何の疑問も持たず、上司と先輩に黙って従う様は奴隷やロボットそのものだ。
自らの意見を全く言わず、他者に命じられるまま行動することは人間であることを放棄したも同然といえる。
こういう奴等が社内行事を無理強いしたり、長時間労働や休日出勤をものともせず、自分がそれらをこなしているからといって、同じことを他人にも押しつけるのだ。
こんなざまでありながらコンプライアンスを遵守せよ、とは笑い話にもならないというものだ。
★終わりに
部活動と社畜は奴隷根性の塊だ。
これらがいじめ被害を増大させ、自殺に追い込むことが社会問題となっている。
結束という名の閉鎖的空間で、村社会の住人として生きていくことには何の値打ちもない。
奴等によって、おかしいことを変だといえない雰囲気がつくられ、不条理が罷り通る環境の存在は馬鹿げたものである。
精神論を美談にすることなく、愚かな風習には異を唱えるようにしなければならない。
休みは悪という意識を植え付けるのは、ブラック企業の得意とするところだ。
部活の在り方・会社の体制を今一度考え直す時が来ているのだ。