
「また幹部が辞めたらしい・・・」
そんな話が続く会社は、すでに組織の危機に直面しているおそれがある。
本記事は、幹部社員が次々と退職する会社に共通する特徴や理由、そして放置することで起こる危険性について詳しく解説している。
経営の中枢を担う人材が離れていく背景と、その影響を知りたい人は、ぜひ最後まで読んでほしい。
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★幹部社員が辞めていく会社の特徴
幹部社員が辞めていく会社の特徴は、経営層との断絶・過度な負担・評価制度の不透明さ・将来性への不安などが挙げられる。
これらが重なると幹部社員は「この会社に未来はない」と判断し、退職を選びやすくなる。
幹部社員の離職が相次ぐ会社には、以下のような共通点がある。
経営層と現場の断絶
会社のトップが現場の実態や社員の声を理解せず、意思決定や方針が現場と乖離してしまう。
組織崩壊の典型的な兆候であり、幹部社員や現場社員の退職を加速させる大きな要因になる。
意思決定の不透明さ
方針が頻繁に変わり、幹部社員が振り回される。
経営層や特定の幹部だけが情報を持ち、現場には伝わらない。
根拠が不明なまま方針が変わり、社員が振り回される。
誰が決めたのか分からず、失敗しても責任が取られない。
実務を知らない経営層が決定し、現場に負担が集中する。
責任転嫁の文化
トラブルが起きると経営層が責任を取らず、幹部に押し付ける。
問題が起きると「自分のせいではない」と言い合い、誰も解決しようとしない。
業務やプロジェクトで「誰が責任者か」が不明確成功は自分の手柄にし、失敗は部下や他部署に押し付ける。
管理職が前面に立たず、部下に矢面を押し付ける。
「この会社では誰も守ってくれない」と感じ、信頼が失われる。
労働環境の悪化
長時間労働や過度な業務負担が常態化し、幹部社員が限界を迎える。
残業や休日出勤が当たり前になり、休息が取れない。
人員不足や属人化により、一人ひとりの仕事量が限界を超える。
パワハラ・セクハラなどが改善されず、社員が安心して働けない。
人材育成の軽視
幹部社員に部下育成の責任だけを押し付け、新人研修やスキルアップ研修がなく、社員が自己流で学ぶしかない。
短期的なコスト削減を優先し、教育予算が削られる。
部下の成長よりも「目の前の業務遂行」だけを重視する。
新人や未経験者を育てず、経験者ばかりを採用する。
企業イメージの低下
社外から「人がすぐ辞める会社」と見られ、幹部社員も将来性を感じられなくなる。
サービス品質低下やクレームが口コミやSNSで広がる。
「ブラック企業」「人がすぐ辞める会社」として評判が広まり、応募者が減る。
納期遅延や不祥事が続き、契約を見直される。
ハラスメントや労働問題が報道され、社会的批判を浴びる。
「この会社で働いていることを言いたくない」と感じる社員が増える。

★幹部社員が退職する主な理由
幹部社員が辞める背景には、以下のような要因がある。
経営層への不信感
経営陣が問題を隠す、改善に動かない、責任を取らないなどで信頼を失う。
幹部社員は会議参加、部下管理、経営層との調整など業務量が膨大で、心身の限界を迎えやすい。
キャリア停滞
幹部社員であっても昇進や成長の機会がなく、将来のキャリアが描けない。
成長機会がなく、「この会社にいても未来がない」と判断する。
過度な負担
部下の退職や人員不足で業務が集中し、心身の限界を超える。
辞めた社員の仕事をそのまま残った人が背負う。
経営層が「頑張れ」で済ませ、根本的な解決がされない。
組織文化の腐敗
ハラスメントや不正が放置され、改善の見込みがない。
短期的な数字だけを追い、社員の健康や信頼関係を軽視。
意思決定の理由が説明されず、社員が納得できない。
意見を言うと不利益を受けるため、社員が黙り込む。
市場価値の低下を恐れる
このまま在籍するとスキルが磨かれず、転職市場での価値が下がると判断する。
社員や幹部が 自分のスキルや経験が時代や業界の変化に追いつかず、転職市場や社外で通用しなくなることへの不安を抱く。特に幹部社員は責任が重く業務に追われるため、自己研鑽の時間が取れず、キャリア停滞を感じやすいのが特徴だ。
企業の将来性への不安
業績悪化や顧客離れが続き、倒産リスクを感じて退職を選ぶ。
技術革新や市場変化に追いつけず、競合に遅れを取ることで、将来性を見いだせず、中核人材と応募者が離脱する。
よって、信頼を失い、顧客が競合へ流れ、事業継続が困難になる。

★幹部退職の危険性と会社への影響
幹部社員の退職は、会社にとって以下のような深刻なリスクをもたらす。
中堅の人材がいなくなることにより、組織運営が滞り、経営が傾いていくのだ。
組織力の急速な低下
幹部社員は現場をまとめ、部下を指導し、経営層の方針を実行に移す役割を担っている。
彼らが抜けると、組織の統率力が一気に弱まり、現場が混乱する。
ノウハウ・人脈の喪失
幹部社員は長年の経験から得た知識や業務ノウハウ、顧客や取引先との信頼関係を持っている。
退職によってこれらが失われると、業務効率や営業力が大幅に低下する。
部下の士気低下
信頼していた幹部が辞めることで「この会社に未来はない」と感じる社員が増え、離職が加速する。
特に若手社員はキャリア形成を重視するため、幹部退職をきっかけに転職を決断しやすくなる。
顧客の不安増大
幹部社員の退職は顧客にも伝わり、「この会社は大丈夫か」と不信感を抱かれる。
結果として契約見直しや取引縮小につながり、売上に直結する。
経営の混乱
幹部社員は経営層の意思決定を現場に落とし込む役割を担うため、彼らがいなくなると意思決定が滞り、経営が機能不全に陥る。
業務停滞と生産性低下
幹部が抜けると業務の引き継ぎが不十分になり、現場は混乱。
生産性が落ち、納期遅れや品質低下が頻発してしまう。
人材流出の連鎖
幹部退職をきっかけに「次は自分も辞めよう」と考える社員が増え、退職ラッシュが起こる。
残った社員の負担がさらに増え、悪循環が固定化する。
採用難の加速
「幹部が辞める会社」という悪評が広まり、優秀な人材が応募しなくなる。
採用コストが増え、組織の再建が困難になる。
企業ブランドの失墜
幹部退職は外部から「経営が不安定」「組織が崩壊している」と見られることで企業イメージが大きく損なわれる。
これにより顧客や投資家の信頼も失われる。
事業縮小・倒産リスク
幹部退職 → 業務停滞 → 顧客離れ → 売上減少 → 人材流出 → 経営悪化、という負の連鎖が続けば、最終的には事業縮小や倒産に直結する。

★幹部が辞める会社にいる人が取るべき行動
もし、その会社にいるなら、以下の行動を検討しよう。
幹部が辞める会社は、構造的な問題を抱えていることが多い。
その環境に居続けることが、成長や人生にとってマイナスになるなら、勇気を持って一歩踏み出すことが大切だ。
★終わりに
幹部社員の退職は、会社の深層にある問題の表れである。
その背景には、マネジメント不全、評価制度の欠陥、組織文化の崩壊などが潜んでいる。
「この会社、何かがおかしい」と感じたら、その直感を信じて、冷静に状況を見極めよう。
キャリアと人生を守るために、環境を変える選択は重要だ。
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