
会社でモラルハラスメントの被害に遭っている人にとって職場の存在は地獄である。
モラハラ被害者は人を侮辱しておもしろがっており、そいつに攻撃された人はメンタルを病んでいく。
この記事を読んでいる人は、モラハラの被害に遭っているものと思われる。
黙って耐えていると、加害者側の人間はモラハラをエスカレートさせるので、奴等に関する知識を身につける必要があるのだ。
本記事では、モラハラ加害者の特徴と具体例、対処方法について述べているので、苦しめられている人は、ぜひ最後まで読んでほしい。
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目次
★モラルハラスメントとは何か?
モラハラとは、モラルハラスメントの略称で言葉や態度で人を攻撃することによる精神的な暴力行為を指す。
家庭や学校だけでなく、サークル、会社、友人関係、店やレストラン、病院、役所の窓口など、さまざまな場面で起きるおそれがある。
なかでも、職場でのモラハラは、被害者にメンタルの不調やストレスをもたらすだけでなく、職場の雰囲気を悪化させ、全体のパフォーマンスを下げてしまうという問題点があるのだ。
また、モラハラは継続的かつ一方的な力関係のもとで行われ、被害者が精神的苦痛を感じる。
加害者に悪意がある、または無自覚の場合もあるため、表面上は「指導」「冗談」と装われることもあるが、継続的に繰り返される場合はモラハラに該当する。
被害を感じたら、記録を残し、信頼できる相談窓口に早めに対応することが重要だ。
★モラハラ加害者の特徴
モラハラの加害者として人を馬鹿にして笑っている奴等には関わりたくないものだが、避けるためにはその特徴を知らなければならない。
以下にモラハラ加害者の特徴について掲載する。
心にダメージを与える
職場で行われるモラハラは、業務の範囲を超えて侮辱的な言葉を発して、相手に精神的なダメージを与えるのが特徴である。
具体的には、無視をする、飲み会などに一人だけ誘わないといったことが挙げられる。
人間関係から切り離して孤立させることで、心理的に苦痛を与えるのだ。
さらに、仕事上で重要な連絡をしない、仕事を回さない、たくさんの仕事を押し付ける、業務を妨害するといった行為もモラハラに該当する。
他にも、プライベートな部分に立ち入り、周囲に暴くという行為などもモラハラに含まれている。
本人に自覚がない
モラハラは、加害者側にハラスメントの自覚がないケースが多い。
細かいことが気になる、イライラしている時につい暴言を吐いてしまうなど、モラハラを行う人には一定の傾向がある。
原因として、加害者自身の過去の経験や、育った環境などが影響している場合も考えられる。
また、被害者側に問題があるとして、加害者側が自分を正当化しているケースもある。
加害者側に自覚がない場合には、ハラスメントに関する研修を行い、自覚を促す教育の場を提供することが必要となる。
業務と関係のないことで侮辱する
標的にされた人の振る舞いや趣味といった私的なことに立ち入って罵声を浴びせる。
相手の存在そのものをけなし、人格と人権を踏みにじるということを平気でするのだ。
支配的なところがある
モラハラをする人は、負けず嫌いでプライドが高い傾向にある。
負けず嫌いであるが故に、自分が相手より優れていることを示すため、モラハラを行うのだ。
職場でよくマウントを取ってくる人には要注意。
このような人は相手のことを下に見る発言をしやすく、結果としてモラハラを行うおそれがある。
また、相手を支配したがる人は、正論を言われても認めず、暴論で言い負かそうとする傾向があるので気を付けよう。

★モラハラの具体的な例
モラハラがどのようなものかについて述べる。
具体的な例は以下のようなものである。
面と向かって人格否定
モラハラの代表的な行為には、本人に聞こえているとわかって陰口を叩く、面と向かって侮辱的な言葉を発する、などが挙げられる。
その他にも能力や人格を否定する、身体的特徴についてからかう、小さな失敗をしつこく責める、家族への悪口を言う、さらに中傷をしたり根拠のない噂を広げたりすることも職場で起きがちなモラハラ行為である。
暴言を耳にしたり、陰口を言ったりしている場に遭遇した場合、モラハラがあると疑うべきだ。
また、プライベートなどに関する噂が流れている時も、モラハラが行われていないかどうかチェックする必要があるのだ。
舌打ちやため息を聞こえるようにする
わざとらしい舌打ち・ため息で気まずい思いをさせようとする。
やられた側は自分が悪いのでは・・・と思ってしまうので、モラハラであることに気付きにくいのだ。
横柄な態度で見下す
人は自分よりどこかが劣っていると感じる相手に対して攻撃的になりがちだ。
それはモラハラ加害者にも共通しており、周りの人間を見下すような言動や態度の多い人ほどモラハラに走りやすい傾向がある。
高飛車で高圧的な人はモラハラ気質の人間なのである。
軽口を叩いていじる
人格に対して侮辱的な発言をしていじめの標的にする。
人のプライドに傷をつけて遊ぶという馬鹿げたことをしているのである。
言動を馬鹿にする
言い間違いに対する揚げ足取りや動作に難癖をつける。
それを公衆の面前でするので、自尊心が著しく傷つけられるのである。
職場外での行動に口を出す
プライベートに干渉し、馬鹿にする傾向がある。
業務の範囲を超えて精神的に苦痛を与える行為はハラスメントに該当する。
家族・恋人・友人関係などについて深く掘り下げてきたり、家での過ごし方についていちいち難癖をつけてくるようであればモラハラになる。
最低限のプライバシーは守るということをしないのが加害者の特徴にあてはまっているのだ。
大勢の前で笑いものにする
朝礼や会議の場といった大勢が見ている前で侮辱的な発言をする。
人に恥をかかせて楽しむのが大好きなのがモラハラ加害者によくありがちな行動なのだ。
職場でのモラルハラスメント(モラハラ)は、言葉や態度によって相手の尊厳を傷つけ、精神的に追い詰める行為です。以下に、言葉による支配・無視・過度な干渉など、代表的な具体例を紹介します。
言葉による支配・精神的攻撃
「君には無理だと思う」「どうせできないでしょ」などの能力否定をする。
「俺の言う通りにしておけばいい」「考える必要ない」などの思考停止の強要も含まれる。
無視・孤立化
挨拶や話しかけても反応しない。
会議で意見を無視される、発言の機会を奪う。
メールやチャットへの返信を意図的に遅らせる、または無視する。
過度な干渉・監視
プライベートな情報(家族構成、恋愛、休日の過ごし方など)をしつこく聞く。
休暇や退勤時間に対して不当な口出しをする。
業務外の行動まで監視し、密告及び貶す。

★モラハラ加害者の心理的背景
職場におけるモラルハラスメント(モラハラ)加害者の行動には、表面的な攻撃性の裏に深い心理的背景が潜んでいる。
なぜそのような行動を取るのかという心理的要因と、被害を受けた際の具体的な対処法・相談のポイントを以下でわかりやすく解説する。
自己肯定感の低さ
自分に自信がないため、他人を否定することで相対的に優位に立とうとする。
他人の成功や評価に過敏に反応し、攻撃的になる。
支配欲・コントロール欲求
他人を思い通りに動かしたいという欲求が強く、言葉や態度で相手を支配しようとする。
部下や後輩に対して過度な指示や干渉を繰り返す。
嫉妬・劣等感
若手社員や評価されている同僚に対して、嫉妬心から攻撃的な態度を取る。
自分が認められないことへの不満が、他人への攻撃に転化する。
過去のトラウマや職場経験
自分が過去に受けた理不尽な扱いを「当然」と思い込み、同じように他人にも厳しく接する。
「自分も耐えたから、お前も耐えるべき」という歪んだ正義感を持っている。

★被害を受けた際の対処法と相談のポイント
職場でモラルハラスメント(モラハラ)の被害を受けた際は、感情的に反応するよりも、冷静かつ戦略的に対応することが重要である。
以下に、実践的な対処法と相談のポイントを掲載する。
記録を残す
発言内容・日時・状況などをメモやメールで記録。証拠として有効なものとなる。
可能であれば、第三者の目撃証言も確保しておくのがベストな対応といえる。
冷静に距離を取る
感情的に反応せず、業務上必要な範囲で関わるようにする。
無理に関係改善を図らず、巻き込まれないことが重要。
社内の相談窓口を活用
上司・人事・コンプライアンス部門など、信頼できる部署に相談。
相談時には記録を提示し、具体的な対応を求める。
社外の支援機関に相談
労働局、弁護士、産業医、ハラスメント相談窓口など、外部の専門機関を活用。
匿名で相談できる窓口もあるため、安心して利用可能。
セルフケアとメンタルサポート
睡眠・食事・運動・趣味など、日常生活の質を高めることでメンタルを安定させる。
必要に応じて、カウンセリングや心療内科の受診も検討。
※モラハラ加害者の行動は単なる性格の問題ではなく、心理的な不安や欲求の表れであることが多い。被害を受けたときは、冷静に記録を残し、信頼できる相談先に早めに対応することが、心身の健康と職場環境を守る第一歩である。

★相談時のポイント
職場でモラルハラスメント(モラハラ)の被害を受けた際は、感情的に反応するのではなく、冷静かつ戦略的に対応することが重要だ。
以下に相談のポイントをわかりやすくまとめた。
- 感情ではなく事実を伝える:「〇月〇日、〇〇という発言がありました」など具体的に
- 目的を明確にする:「安全な職場環境を確保したい」「業務に集中できる状況を整えたい」
- 相談先の反応を記録する:対応の有無や内容も記録しておくと、次のステップに役立つ
モラハラは放置すると、心身の不調や離職につながることもある。
「我慢する」ではなく「守る」ための行動を早めに取ることが、安心と未来につながるのだ。
★冗談とモラハラは違う
ちょっとした冗談のつもりでも、相手が不快な感情を抱けばモラハラになる。
「からかっただけ」「傷つけるつもりはなかった」は言い訳にならない。
もちろん、職場にユーモアは必要ですが、たとえ親しみの表現でも、無神経な言動は相手を傷つけ、ストレスを与えるおそれがある。
年齢や価値観、文化が異なる人間が集まる職場では、誰しも無自覚に他人を傷つけるリスクがあるので気を付けなければならない。
★モラハラされ続けるとどうなる?
最悪の場合、自殺に至ってしまうケースもある。
また、モラハラを受けたことにより、心的外傷ストレスなどの重大な後遺症を遺すことも考えられる。
このように、モラハラを受け続けることによる、心身への影響は計り知れないものなのだ。

★訴訟を起こすのも有効!!
証拠を集めて裁判を起こすという手がある。
モラハラは、セクハラやパワハラと同様に訴訟を起こして慰謝料を請求することも可能だ。
モラハラをする人の発言の録音やメールの記録など証拠が十分に揃っているなら、一度弁護士に相談してみよう。
実際に訴える場合には、弁護士と相談した上で警察に告訴状を提出する。
ただ弁護士に依頼する場合、弁護士費用がかかってしまう。
モラハラがどの程度かにもよるが、費用と見合っているかどうか検討することが必要だ。
金銭面で不安もあるがそれでも訴えたいと考えている人は、弁護士事務所に駆け込もう。
★終わりに・・・最終手段は退職代行
退職代行に頼って会社を辞めてしまうのもひとつの手だ。
プロに任せれば必ず辞められる。
嫌な職場とも一瞬でおさらばできるのだ。
特に、弁護士運営の退職代行なら、法律のスペシャリストだけあって100%退職可能となる。
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