
「気づけば周りがどんどん辞めていく・・・」
そんな職場に身を置いている人へ。
本記事では、連鎖退職が起きる会社の特徴や原因、放置することの危険性、そしてその会社を辞めるべき理由について深掘りしている。
退職者が続出している会社に不安がある人は、ぜひ最後まで読んでほしい。
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★連鎖退職とは?
連鎖退職とは、1人の退職をきっかけに、複数の社員が短期間で次々と辞めていく現象である。
特に影響力のある社員や、職場のムードメーカー、管理職などが辞めた場合、その影響は大きく、職場全体に不安や不信感が広がる。
まるでドミノ倒しのように、職場の人間関係や業務体制が崩れていくのが特徴だ。
★連鎖退職が起きる会社の特徴
以下のような職場では、連鎖退職が起きやすい傾向がある。
職場環境が悪い
パワハラ、長時間労働、不公平な評価など働きづらさが常態化している。
ほかにも、休みを潰されたり、業務時間外に会社関係の電話がかかってくるなどの理不尽が当たり前になっていることが挙げられる。
社員の帰属意識が低い
会社への愛着や信頼がない。
「辞めてもいいや」と思っている社員が多い。
キーマンが退職した
尊敬されていた上司やエース社員の離脱。
ロールモデルの喪失により、他の社員も「この会社に未来はない」と感じる。
人手不足が慢性化している
退職者の穴埋めができず、残った社員に負担が集中したことにより、疲弊してさらに退職が続く悪循環が起きている。
人徳のある人が退職したことや職場自体に問題があるケースが原因になっていることが挙げられる。
会社が従業員に嫌われていると心が離れてしまうのだ。

★連鎖退職の原因
退職者の増加は会社にとってダメージが大きく、ゆゆしき事態を生む。
連鎖退職が起こる背景には、以下のような要因がある。
エース社員の退職による動揺
「あの人が辞めるなら、自分も・・・」という心理が働く。
尊敬されていた上司や先輩が辞めることで、職場の精神的支柱が失われる。
業務過多による限界突破
退職者の分まで仕事を押し付けられる。
心身の不調を訴えて辞めていく人が続出していく。
マネジメントの崩壊
上司が機能していない、信頼できない。
結果、会社を見限った人たちが去っていくことになる。
企業の将来性への不安
経営方針やビジョンが見えない
会社が情けない所だと次から次へと辞めてしまう。
とどまりたくなる魅力がないから連続して退社していくのである。
経営陣や管理職への不信感
方針の不透明さやマネジメントの不在が、社員の不安を増幅させる。
「この会社、やばい」と思った人が逃げてしまうのだ。
組織改革の失敗
急な制度変更や人事異動が混乱を招き、社員の不満が爆発する。
会社の対応が悪いと退職を選択する人が現れる。
エンゲージメントの低下
会社への期待ややりがいを感じられなくなり、離職を選ぶ社員が増える。
プレゼンティーズム(出勤しているが成果が出ない)が増加してしまい、社員の熱意がサービス品質に直結する。
職場の心理的安全性の欠如
意見を言えない、相談できない、ミスを責められるなど、安心して働けない環境が続く。
新しいアイデアを出すと否定される、または無視されるということがあり、本音や悩みを言い出せない空気が漂っている。

★放置するとどうなる?連鎖退職の危険性
連鎖退職を放置すると、企業の根幹を揺るがす深刻な事態に発展するがおそれがある。
以下に、放置した場合に起こりうる危険性を具体的に解説する。
業務の停滞と生産性の低下
退職者の業務を残った社員が引き継ぐことで、負担が増加。
業務が回らなくなり、納期遅延・品質低下・顧客満足度の低下につながる。
残った社員の精神的負担が増加
「次は自分かもしれない」という不安が広がり、職場の雰囲気が悪化。
少ない人数で業務を回すことになるため、その人たちも辞めていく。
こうして連鎖退職が止まらなくなるのだ。
採用・教育コストの増加
退職者の穴埋めのために採用を急ぐと、ミスマッチが起きやすくなる。
新人教育に時間とコストがかかるが、定着しないまま再び退職する悪循環に陥る。
企業イメージの悪化・信用低下
「人がすぐ辞める会社」として評判が落ち、採用にも悪影響が出る。
取引先や顧客にも不安を与え、ビジネスチャンスの損失につながる。
組織の崩壊リスク
キーマンの退職が続くと、業務ノウハウや文化が失われる。
組織の再建には長い時間と労力が必要になり、事業継続すら危ぶまれるケースも。
最悪の場合、会社が倒産する。

★辞めるべき理由と判断基準
職場で「辞めるべきかどうか」を悩んでいるときは、感情だけでなく、客観的な判断基準を持つことが大切だ。
以下に、辞めるべき理由とその判断基準を体系的に解説する。
職場に将来性を感じられない
優秀な人材が次々と辞めている場合、会社のビジョンや成長性に疑問を持つのは自然である。
その感覚を無視して働き続けると、キャリアの停滞だけでなく、精神的な疲弊にもつながる。
冷静に現状を分析し、必要なら新しい環境への一歩を踏み出すことが、未来への投資になる。
自分のキャリアが停滞している
業務が回らず、スキルアップの機会が失われているなら、転職を検討する価値ありといえる。
スキルが伸びない、成長機会がない、昇進の見込みがないなど、自分の将来像が描けない職場は長居しても時間の無駄である。
精神的・身体的に限界を感じている
連鎖退職による業務負荷や人間関係の悪化で、健康に支障が出ている場合は早めの決断が必要となる。
睡眠障害、食欲不振、慢性的な疲労、メンタル不調などが続いている場合は、環境を変える必要があるだろう。
「会社に行くのが怖い」「日曜の夜が憂鬱すぎる」と感じるなら、黄色信号だ。
会社が改善の意思を見せていない
問題が表面化しても何も変わらない職場は、今後も同じ状況が続く蓋然性が高いです。
社員が声を上げても「前例がない」「予算がない」などの理由で却下される。
「辞めたい」が口癖になっている
日常的に退職を考えているなら、それはすでに心が離れている証拠です。
一時的なストレスではなく、職場との根本的なミスマッチや限界を示しているおそれがある。
周囲の退職が止まらない
連鎖退職が起きている職場は、構造的な問題を抱えていることが多く、残るリスクも大きい。
1人の退職が引き金となり、「あの人が辞めたなら自分も」と考える人が続出する。
特に尊敬されていた上司や先輩の退職は影響が大きい。
自分の業務負担が急増している
同僚の退職や異動により、業務の引き継ぎが不十分なまま自分に集中する。
新人が育っていない、補充が遅れているなど、構造的な問題がある。
上司や経営陣に信頼が持てない
働き続けるうえで非常にストレスフルな環境である。
長く働くほど心身の負担が増し、キャリアにも悪影響を及ぼす。
職場の人間関係が破綻している
ハラスメント、無視、過剰な干渉などが放置されている職場は、改善の見込みが薄い。
信頼できる相談相手が社内にいない場合、孤立感が深まりやすい。
会社の方針や価値観に共感できない
経営陣の考え方や組織文化が自分の価値観と大きくズレている場合、働く意味を見失いやすくなる。
単なる「好みの違い」ではなく、長期的なキャリアや精神的な充実度に大きく影響する。

★終わり
連鎖退職は、企業の構造的な問題が表面化した結果だ。
もし、職場で連鎖退職が起きているなら、それは「辞めるべきサイン」だろう。
その職場に居続けることが、キャリアや健康に悪影響を及ぼすなら、勇気を持って一歩踏み出そう。
「辞めるべきか迷っている・・・」という人は、転職エージェントや信頼できる人に相談するのもおすすめだ。
未来は、今の職場だけではない。
自分のキャリアと健康を守るためにも、冷静に状況を見極め、必要なら新たな環境を探すことも選択肢の一つだからだ。
幸い、今の世には退職代行というものがあり、これに頼れば嫌な職場とも一瞬でおさらばできる。
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